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遥と巡の駅の旅 JR北海道・海峡線
 海峡線

海峡線・北海道と本州をつなぐ海底トンネルを擁する重要路線

 海峡線は津軽海峡の海底に造られた青函トンネルを通じて本州と北海道を結ぶ鉄道線です。かつては青森と函館を結ぶために鉄道連絡線として青函航路がありましたが、1950年代には朝鮮戦争の物と見られる浮流機雷が流入。1954年には台風による洞爺丸事故など、青函航路の安全が脅かされるような事故が多くありました。そのため、船舶輸送の代替手段として太平洋戦争以前からあった北海道と本州をトンネルでつなぐ構想が一気に具体化して建設されたのが青函トンネルであり、その53.9Kmに及ぶ長大海底トンネルを含む路線が海峡線となっています。ちなみに、全線、将来の……と言いますか、2015年開業予定の北海道新幹線との共用を想定して新幹線企画で建設されています。
 また、海峡線、主に青函トンネルの開通、運用開始に伴い本州-北海道間の貨物輸送が天候に左右されにくくなり、重要な役割を果たすようになりました。

 

駅番号 営業キロ 駅名 読み方 電略 ホーム 駅構造 所在地 開業日 備考
  0.0 中小国駅 なかおぐに ナカ 1面1線 地上駅 東津軽郡外ヶ浜町字蟹田小国南田 1958年(昭和33年)10月21日 無人駅
  2.3 新中小国(信) (しんなかおぐに) ナク 4線 信号場 東津軽郡外ヶ浜町字蟹田小国 1988年(昭和63年)3月13日  
  13.0 津軽今別駅 つがるいまべつ ルイ 2面2線 地上駅 東津軽郡今別町大川平清川内 1988年(昭和63年)3月13日 無人駅
  32.5 竜飛海底駅 たっぴかいてい タヒ 2面2線 地下駅 東津軽郡外ヶ浜町字三厩龍浜 1988年(昭和63年)3月13日 体験坑道駅
  55.5 吉岡海底駅 よしおかかいてい ヨイ 2面2線 地下駅 松前郡福島町館崎 1988年(昭和63年)3月13日 休止駅
  76.0 知内駅 しりうち リウ 2面4線 地上駅 上磯郡知内町字湯の里 1988年(昭和63年)3月13日 無人駅

 

中小国(なかおぐに)駅
中小国駅

●中小国駅・JR北海道とJR東日本の境界駅

巡「ビミョウにビミョウなんだけど、一応そうなんです」
遥「そんな面倒くさい言い方をしないで、ズバッと言っちゃいなさいよ、ズバッと。何なら、わたしが言ってあげようか?」(ニコニコ
巡「イイエ、そこは僕から」
遥「あら、そーぉ?」
巡「JR北海道とJR東日本の施設上の分岐点はお隣さんの新中小国信号場からなんだよね」
遥「つまり、ここは施設上はまだまだJR東日本なんだけど、営業上はJR北海道への分岐点であって、
  この駅をすぎた直後からJR北海道の乗車運賃が計算され始めるってコトですね。要するに」
巡「要するにって。まあ、そーゆーコトですけど」
遥「しかも、JR北海道が運行する列車は全て通過。完璧です」

駅名標・中小国  
 
津軽今別(つがるいまべつ)駅
津軽今別駅

●津軽今別駅・何と、津軽今別、津軽二股、道の駅 いまべつと三つの駅がすぐ近くに!

遥「JR北海道の津軽今別駅とJR東日本の津軽二股駅と道の駅・いまべつと三つの駅が一カ所にあるなんてかなり珍しいのよね」
巡「うん。実際、たまたまかぶっただけみたいで深い意図とかはないようだけどね」
遥「まあ、ないでしょうね。津軽二股駅は元からここにあって、簡易委託の駅だったようだけど、
 今は無人で、その跡地に道の駅ができたくらいだし。津軽今別駅は新津軽二股信号場として開設するはずだったんだけど、
 地元の請願で旅客駅として開業したんだもの。三つとも全く関係ない物同士ってコトかしら?」
巡「遥の言うとおりだと思うけど、津軽今別駅は津軽二股駅から構内踏切を渡って、連絡通路じゃないけど、
 連絡している階段を上るとすぐそこだから。ちょっとだけ、譲ってあげて、道の駅・いまべつと一緒にお隣さん同士と言うコトに……」
遥「そーねー、考えておくわ」

駅名標・津軽今別  
 
竜飛海底(たっぴかいてい)駅
 
 
吉岡海底(よしおかかいてい)駅
 
 
知内(しりうち)駅
知内駅

●知内駅・道の駅 しりうち とともに

遥「……。何もないわね」
巡「いきなり、何という爆弾発言を」
遥「爆弾発言と言いますか、真実を述べただけです。それで、言い過ぎというのなら、すぐお隣に道の駅・しりうちがありまして、
 サブちゃんの演歌が延々と流れています」
巡「そりゃあまあ、北島三郎さんの生まれ故郷だからね」
遥「だからといって、道の駅でサブちゃんのヘビーローテーションもちょっと……」
巡「そこはあなた、地元民としてしっかりと聞いてあげましょう!」
遥「サブちゃんは嫌いじゃないけど、演歌は……」
巡「だーかーらー、物議を醸すような発言は控えてください」
遥「はぁ~い」

駅名標・知内  
 
木古内(きこない)駅
木古内駅

●木古内駅・北の大地の始発駅

巡「キャッチフレーズは"北の大地の始発駅"だそうですよ」
遥「北海道新幹線が2015年度には開業するから、北海道での最初の駅という意味での"始発駅"なんでしょうけど。
 ……。それとも、始発列車が設定されるのかしら?」
巡「うな? 一般的に考えたら、渡島大野駅に建設中の新函館駅(仮称)に始発設定されると思うんだけど。
 まー、新幹線の要衝にはなるだろうけどねぇ。始発じゃないっしょ?」
遥「ですよねー」
巡「しかしですねー、そこは突っ込まない方が何かと都合がいいかと思うんですよ。真面目に語ってしまうと浪漫がないと思うんだよなぁ」
遥「事実は正確に。けど、まあ、始発だろうが、始発でなかろうが、ぶっちゃけどうでもいいのよ。北海道に新幹線が来るのよ! 
 基本計画が決定してからおおよそ40年。待ちに待った北海道新幹線っ!」
巡「本当は青函トンネルが開通する頃には開業するはずだったんだけどねぇ……。それに在来線をどうするかやら、
 やることいっぱい、問題は山積みのまま……」
遥「あら、それは言わない約束ですわよ。とりあえず、今は、ね?」

駅名標・木古内